ペンギンのくに
2008年 03月 08日
今月の一冊
○科学のアルバム ペンギンのくに 鳥居鉄也 あかね書房(1990)
たくさんある科学のアルバムシリーズから、今回はペンギンのくにを紹介します。
ペンギンの「くに」となってるあたりからもうワクワクが始まります。
いったいどんなくになんだろー?
僕はまず、表紙のこの子に惹かれました。
このウソモノみたいな目。
アデリーペンギンといって、特に珍しくも無いペンギンなのですが、
僕は知ってるつもりであったペンギンが、こんな不思議な目をしてることが軽く衝撃でした。
きっといままではペンギンのことを何気にしか見てなかったのだと思います。
でも、そのときその目に惹きつけられたのです。
「神は細部に宿る」と言う言葉がありますね。
僕はアデリーペンギンの目に神様を見つけたのかもしれません。
とにかくわからんけど、この目が好きなのです。
南極のあいきょうもの、
とぶことをわすれてしまった鳥、
ペンギン・・・・・・。
きびしい寒さのなかで、
ペンギンはどんなくらしをしているのでしょう。
春、といっても南極の春は10月。
北の海からアデリーペンギンが巣作りのために岩場へやってきます。
黒いポチはたくさんのペンギンたち。
岩場に着くと、まずオスが巣作りのために小石を集めます。
まもなく遅れてきたメスが小石ひろいを手伝います。
一個一個口で運ぶのは大変そう。 奥の人もがんばってます。
できるだけ近くから小石を集めようとして、となりの巣から小石をぬすみだし、
大げんかになることもよくあります。
邪険な行動が人間みたいでオモシロイ。
求愛中のオスとメス 約二週間後タマゴを二つ生むことに
うつぶせになって、たまごをだくオスと、見まもるメス。
まずオスがタマゴをだきます。
メスはたまごとメスをのこして、大いそぎで北の海へエサを食べにでかけていきます。
のこされたオスは、それから約二週間、メスが帰ってくるまで、なにも食べずにじっとたまごをだきつづけていなければなりません。
でも、なかには空腹にたえられずに、たまごをほったらかしていってしまうオスもいます。
嫁と子を見捨ててしまうそんなオスもいるんですなー。
「うぅ・・・腹・・へった・・・・」
「あいつ・・いつ帰ってくんねん・・・」
「となりの嫁はん。三日前には帰ってきとんのに・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「はぁう・・・」
「・・・・・」
「ちょっと・・限界・・かも・・・」
「いや!あかん!あかんで~」
「俺・・・何考えてんねん・・・」
「ここで我慢できなんだら・・・一生無理ってなるやん・・・」
「そうなったらきっと・・・まわりもこれからそういう目で見よるで・・・」
「・・・・」
「別に、世間体とか気にしてるわけや無い・・けど」
「・・・・・」
「はぁう・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「あー!腹減り過ぎて脳みそわけわからん!!!」
「・・・死にそうや・・・」
「・・・死んだら元も子もない・・・な」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あかん!やっぱ限界っス!!」
「すまん!ゆるせペン子!!!」
こりゃダメ夫ペンギン。
その逆もありそうだし、
嫁さん敵に食べられてもうたのに、じっと待ち続けて死んでまうやつとかもいそう。
ペンギン界でも、皆生きることに必死だし、そのなかにドラマがあって。
それは、どの生き物界でも当然なんだろうけど、
生きることの残酷さを感じます。
そこから学び感じることは多いと思います。(急に真面目です)
野生動物はじめ、その他すべての生き物を大切にする。
地球に優しくとか。
いまも昔も当然のように言われてきていること・・・
自分の知らないところで、ほんとに最前線でがんばっている人たちもいるので、
偉そうなことを言える立場では無いのですが、
うわっつらでキレイゴトを並べて、最低なことにそれをネタに、けっきょく儲けのことばかり考えてる腐った畜生どもがいるかぎり、地球もなかなか良くならない気がします。
もっと多くの人が物事に対する意識自体を変えることが大事で、
変われば、おのずと行動につながっていくと思います。
限りなく甘えられる時代だからこそ余計に、自分に対する厳しさを忘れちゃならん気がします。
僕も僕なりに努めます。
ヒャッホー!!!こんなタッチのかわいいイラストも随所に!
このほかヒナの話や、皇帝ペンギンの話、ペンギンのひみつ、リーダーの役目など、ペンギンのくにのことがいろいろわかります。
最後にあとがきから
~~~
それからわたしは、何回も南極に出かけました。 そして二度の越冬生活も送って、わたしには、南極といえばすぐにかわいいアデリーペンギンの姿がまぶたにうかぶほど、なつかしい存在となっています。 それはなぜでしょうか。 そtれは南極でくらす越冬隊員たちにとって、あのエンビ服を着たようなスタイルをしたペンギンは、あいきょうをふりまいてくれては、わたしたちのさびしさをなぐさめてくれたかけがえのない仲間だったからです。
わたしたちは、このかわいいペンギンがほろびないようにたいせつに保護しなければならないと思います。
鳥居鉄也
○科学のアルバム ペンギンのくに 鳥居鉄也 あかね書房(1990)
たくさんある科学のアルバムシリーズから、今回はペンギンのくにを紹介します。
ペンギンの「くに」となってるあたりからもうワクワクが始まります。
いったいどんなくになんだろー?
僕はまず、表紙のこの子に惹かれました。
このウソモノみたいな目。
アデリーペンギンといって、特に珍しくも無いペンギンなのですが、
僕は知ってるつもりであったペンギンが、こんな不思議な目をしてることが軽く衝撃でした。
きっといままではペンギンのことを何気にしか見てなかったのだと思います。
でも、そのときその目に惹きつけられたのです。
「神は細部に宿る」と言う言葉がありますね。
僕はアデリーペンギンの目に神様を見つけたのかもしれません。
とにかくわからんけど、この目が好きなのです。
南極のあいきょうもの、
とぶことをわすれてしまった鳥、
ペンギン・・・・・・。
きびしい寒さのなかで、
ペンギンはどんなくらしをしているのでしょう。
春、といっても南極の春は10月。
北の海からアデリーペンギンが巣作りのために岩場へやってきます。
黒いポチはたくさんのペンギンたち。
岩場に着くと、まずオスが巣作りのために小石を集めます。
まもなく遅れてきたメスが小石ひろいを手伝います。
一個一個口で運ぶのは大変そう。 奥の人もがんばってます。
できるだけ近くから小石を集めようとして、となりの巣から小石をぬすみだし、
大げんかになることもよくあります。
邪険な行動が人間みたいでオモシロイ。
求愛中のオスとメス 約二週間後タマゴを二つ生むことに
うつぶせになって、たまごをだくオスと、見まもるメス。
まずオスがタマゴをだきます。
メスはたまごとメスをのこして、大いそぎで北の海へエサを食べにでかけていきます。
のこされたオスは、それから約二週間、メスが帰ってくるまで、なにも食べずにじっとたまごをだきつづけていなければなりません。
でも、なかには空腹にたえられずに、たまごをほったらかしていってしまうオスもいます。
嫁と子を見捨ててしまうそんなオスもいるんですなー。
「うぅ・・・腹・・へった・・・・」
「あいつ・・いつ帰ってくんねん・・・」
「となりの嫁はん。三日前には帰ってきとんのに・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「はぁう・・・」
「・・・・・」
「ちょっと・・限界・・かも・・・」
「いや!あかん!あかんで~」
「俺・・・何考えてんねん・・・」
「ここで我慢できなんだら・・・一生無理ってなるやん・・・」
「そうなったらきっと・・・まわりもこれからそういう目で見よるで・・・」
「・・・・」
「別に、世間体とか気にしてるわけや無い・・けど」
「・・・・・」
「はぁう・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「あー!腹減り過ぎて脳みそわけわからん!!!」
「・・・死にそうや・・・」
「・・・死んだら元も子もない・・・な」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あかん!やっぱ限界っス!!」
「すまん!ゆるせペン子!!!」
こりゃダメ夫ペンギン。
その逆もありそうだし、
嫁さん敵に食べられてもうたのに、じっと待ち続けて死んでまうやつとかもいそう。
ペンギン界でも、皆生きることに必死だし、そのなかにドラマがあって。
それは、どの生き物界でも当然なんだろうけど、
生きることの残酷さを感じます。
そこから学び感じることは多いと思います。(急に真面目です)
野生動物はじめ、その他すべての生き物を大切にする。
地球に優しくとか。
いまも昔も当然のように言われてきていること・・・
自分の知らないところで、ほんとに最前線でがんばっている人たちもいるので、
偉そうなことを言える立場では無いのですが、
うわっつらでキレイゴトを並べて、最低なことにそれをネタに、けっきょく儲けのことばかり考えてる腐った畜生どもがいるかぎり、地球もなかなか良くならない気がします。
もっと多くの人が物事に対する意識自体を変えることが大事で、
変われば、おのずと行動につながっていくと思います。
限りなく甘えられる時代だからこそ余計に、自分に対する厳しさを忘れちゃならん気がします。
僕も僕なりに努めます。
ヒャッホー!!!こんなタッチのかわいいイラストも随所に!
このほかヒナの話や、皇帝ペンギンの話、ペンギンのひみつ、リーダーの役目など、ペンギンのくにのことがいろいろわかります。
最後にあとがきから
~~~
それからわたしは、何回も南極に出かけました。 そして二度の越冬生活も送って、わたしには、南極といえばすぐにかわいいアデリーペンギンの姿がまぶたにうかぶほど、なつかしい存在となっています。 それはなぜでしょうか。 そtれは南極でくらす越冬隊員たちにとって、あのエンビ服を着たようなスタイルをしたペンギンは、あいきょうをふりまいてくれては、わたしたちのさびしさをなぐさめてくれたかけがえのない仲間だったからです。
わたしたちは、このかわいいペンギンがほろびないようにたいせつに保護しなければならないと思います。
鳥居鉄也
by obakeusagi75
| 2008-03-08 18:38
| 今月の一冊